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ちょっとした短い小説の掃き溜め。 CPごとにカテゴリをわけていないので、お目当てのCPがある方はブログ内検索を使ってください。 (※は性描写やグロい表現があるものです。読んでもご自身で責任がとれるという年齢に達している方のみ閲覧下さい。苦情等は一切受け付けませんのであしからず) コメントはご自由にどうぞ。いただけるとやる気が出ます。
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『好きな人について』
    一年七組 阿部隆也

俺の好きな人は、一年九組の三橋です。俺と三橋は野球部でバッテリーを組んでいます。三橋はすごいビビりで卑屈ですぐにメソメソ泣きます。俺はそんな三橋を見てるとイライラしてつい怒ってしまいます。そんな俺を見て三橋は更に泣きます。俺ははじめは三橋が嫌いなんだと思っていました。打ち解け合うことなどないと思っていました。しかし練習や試合を通して三橋を知るうちに、三橋が凄い努力家であることを知りました。三橋の努力、全て俺が活かしてやりたいと思うようになりました。それに三橋は良く見ると仕種とか表情とか凄い可愛いくて上目使いなんてたまらないし女みたいに細くて小柄で色白くて軽いし、すぐに転ぶしドジだから変な男に誑かされそうなので俺がそばにいないと駄目だと思います。俺がずっと隣にいて守ってやろうと思います。

終り








「なー…花井、課題の作文出した?」
「提出期限今日までだろ?朝忘れずに出してきた。水谷、お前まだ出してねーの?」
「まだ書き終わってねーんだよぅ…」
「はぁあ?時間なんかいくらでもあっただろ。」
「だって…何かいていいか文貴わかんなくて…グスン。好きな人についてなんて恥かしくて書けないよぉ…しかも書いた作文、学年文集に載るんだろぅ…」
「馬鹿だな…お前…。先生の話良く聞いてなかったのかよ。好きな人っつったって家族のこととかでいいんだぜ?」
「マジで?」
「おー。俺無難に親父にしたし。みんなだって家族のことにしたっつってたしよ。なぁ阿部?」

「阿部も家族について書いたの~?お父さん?お母さん?」


「……………。」



「阿部、顔色悪くねぇ?」




「…………………は、花井…今の話、マジ?」

「嘘なんかついてどうすんだよ」


「あはっはっは…」

阿部は視線を泳がせて言った。

「俺、三橋について…書いて…出しちまった……」







阿部の想いが学年文集を通して三橋にバレるどころか全学年の生徒及び保護者の知ることとなるのはまた後の話…。

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「ねー花井、花井!聞いてよっ。俺凄い発見をしちゃったかもっ!」

7組の休み時間。次の授業の準備をしていると、水谷文貴がやってきた。

「なに?」
「三橋って……実は凄い腹黒なのかもしんないっ」
「………はぁ?」

花井の書けていた眼鏡がズレ落ちる。またコイツは…何を言い出すのかと思えば……。三橋が腹黒い?どの辺が?あいつが変なのは明らかに素だろ。

「ジャジャーン!ここに証拠がありますっ!」

水谷は背中に隠していた一冊の本を取り出した。

「……男を夢中にさせる…三つの呪文?」

花井は眼鏡を掛け直して本のタイトルを読み上げた。

『男を夢中にさせる三つの呪文』


「昨日コンビニで見つけたんだよね…なんでもこの本によると…ある三つの言葉を自在に操れるようになれば、男をおもいのままに動かし自分に夢中にさせることができる…という悪女専門書…なわけです。」
「話が見えねーなぁ…。でなんなんだよ、その三つの言葉ってのは…」
「それがね…!」

水谷はもったいぶってゆっくりと唇を動かした。


・すごいね
・ドキドキする
・信じてる


「即ち褒めちぎって男のプライドを持ち上げて、やんちゃな男心を認めて心証を良くし、尚且あなただけが特別だという意志を伝えるという…これを言われただけで、男は皆コロッといっちゃうらしいんだっ!」
「そんなにうまくいくかぁ?いくらなんでもそんな単純じゃねーだろ男だって…。」
「じゃあさ…花井」
ペラペラとさして興味なさそうに本をめくる主将に向って水谷は言った。
「その三つの言葉を三橋が阿部に向って言ってるところを想像してみてっ!」
「三橋…?」







・あっ阿部君…は…す、すごい人だ…ぞ…

・おっ俺…阿部君といる…とドキドキしちゃって…そのっ…ぐすっ

・おっ俺は阿部君信じて…投げるだけっ…だからっ!








「…………………。」
花井は頭を抱えて机に突っ伏した。
「なっ?なっ?三橋が阿部にいっつも言ってることだろ?」
どうだと言わんばかりに水谷が言った。
「阿部の三橋に対する執着心からみても、この本すっげぇ当たってると思わない??阿部って三橋だけは特別じゃん!」
「た、確かに……俺今すごい納得しちまった自分がいた…」
ゴクッと花井は唾を飲んだ。「でも…三橋がわざとやってるようには見えないぜ?三橋は天然でやってるだけだろ?」
「あ~…確かにそうかも。三橋って…天然だよなぁ。無意識にせよ阿部をあんだけ夢中にさせてると思うと末恐ろしいよなぁ~」
「た、確かに……。」







二人は振り返って阿部の席を凝視する。阿部は前の授業から熟睡モードで、今もまたノートに顔を乗せたまま夢の中である。
「ん………みは……し」

モゴモゴと小さな寝言を吐いた阿部に、二人は軽く顔を合わせて噴き出した。


どうも俺は間の悪い人間なようで、他人のキスシーンを好む好まざるに関わらず目撃してしまうという特殊な能力を持っている。


あれはいつの日だったか。両親に連れられて行った東京タワーの展望台で一目も憚らずに濃厚なキスをかわすカップルを俺は目撃してしまった。当時俺は小学校に入学したばかりのころで、偶然振り向いた視線の先がその若いカップルだったとは言え、とても罰が悪かった。自分が望んで行動して見たわけでもないのに、なぜだか自分が覗きを働いたかのような暗澹たる暗い気分になった。俺の両親はそのカップルに気が付いておらず、当時の俺はなんだか自分だけがイヤらしい人間になってしまった気がした。


その後もこんなことは度々起こった。道端でこっそりキスを交わすカップルもいた。プールや映画館などカップルが盛り上がりそうな場所でもしばしば俺は自分の連れは気が付いていないのに、自分だけが見ず知らずの人間の唇がこれまた見ず知らずの人間の唇にくっつく瞬間を目撃してしまっていた。


はっきり言ってうんざりする。テレビドラマの美しく演習されたキスシーンでさえ俺にはもううんざりで、その瞬間に俺はチャンネルを変えた。
キスをするなとまでは言わないが、なんでまた他人がいる可能性のある場所にも関わらず、カップルがキスを交すのか理解できなかった。気持ちが悪い。


それにしても俺のこの能力は神が俺だけに与えた才能と言っても過言ではないのかもしれない。なぜなら俺は見てしまったからだ。それも俺だけが。

うちの捕手がうちの投手に口付ける瞬間を。


その場には西浦の皆がいて騒がしかった。阿部がふと三橋に触れるようなキスをした。一瞬のことだったし、静かだったから誰もそのことには気がつかなかった。俺だけが、たまたま見たのだった。阿部は俺が目撃したことに気がついたようでイヤらしい笑みを俺に向けた。三橋は不意のことだったらしく俺以上に狼狽し、目撃者がいるのではないかと半泣き状態で辺りを見回していた。俺はしばらく阿部を無視しようと心の中で誓った。三橋があんまりだぜ。安心しな、俺しか見てねーからよ。俺が見たことも気が付いてないみたいだけど。

「ね、泉」

隣にいた浜田に小声で呼ばれて振り向くとキスされた。ほんの一瞬だったけれど。確かに浜田の顔が俺の目の前にあり、俺の唇が、生暖かい軟らかいものに触れる感触がした。

「浜田ッ!てめぇ…!」
「ゲフッ…!」

蹴り飛ばすと、西浦の面々がこっちに振り返った。

「お前ら…なにやってんの?」


誰も見ていなかったらしい。俺はこの時はじめて目撃者から当事者になった。なんだかよくわからなかったけれども…わざわざ人の目を掻い潜ってキスをするカップルの気持ちが少しだけわかったような気がした。

「浜田、次同じことしたら殺すからな!」
「ごめんってば~!ちょっとした出来心で…そのっ」


ゲシゲシ浜田を踏みながら俺は確認までに周囲を見回した。
皆キョトンとしていたが、三橋だけが俺と目が合うと真っ赤になってうつむいた。


三橋、お前もか?

俺は今度三橋に尋ねてみようと思う。


お前も俺と同じ間の悪さで悩んでんだな?
「ね、準さん知ってますか?西浦のピッチャー…一昨日から行方不明らしいんすよ。」
とこう口火を切ったのは後輩の利央だ。
「知るわけねーだろ。なんで利央は知ってんの?」
「あ、俺は田島から聞いたんすよ。えっと…あの田島君ってのは西浦の四番でっ試合の後番号交換したんで」
「っち」
あの最後にシンカー打ったやつか。

「知るわけないと思いますけど、見掛けたら教えてくださいね。本当今西浦大変みたいで。明日に試合も控えてるらしくて。あそこ人数少いし。キャッチャーの阿部って人なんか本当血相変えて探してるみたいなんす。」
「ああ…わかった。」
「本当物騒な世の中っすよね。無事見つかればいいんすけど。生きてるんすかね」
「怖いこと言うなよ…」
そんな他愛ない会話を交わして俺と利央は別れてそれぞれの帰路についた。














西浦のピッチャー……三橋廉。大丈夫、あいつはまだ生きてるさ。
なんで俺がそんなことを知っているかって?

答は簡単だ。


俺は部屋に入ると電気をつけた。パチンと言う音とともに部屋が明るくなる。俺はベッドの上で両腕、両足を縛られたそいつを見て、ゴクリと生唾を飲んだ。その小さな小動物は泣き付かれて眠ってしまったのか小さな寝息を立てていた。


三橋をさらったのは俺だ。
一昨日、大型のスポーツショップで偶然出会った。あいつは俺と目があうなりきょどきょどと不振な行動を繰り返した。隠れる場所を探していたんだろうが…あいにくその場にはなかった。
俺は優しく声をかけた。久しぶり。西浦の三橋君…だよね?
向こうは俺が名前を覚えていたのがよほど嬉しかったのか、顔を真っ赤にして頷いた。
忘れるものか。コイツらが和さんの最後の夏を奪ったんだ。ヘロ球しか投げれないくせに…。投手と捕手と…あの四番だけは死んでも忘れられそうになかった。

ねぇ三橋君…お腹空かない?久しぶりに会ったんだし、お茶でも…どう?


この草食動物は、人を疑うということを知らないようで、俺の人当たりよさげな笑顔にすっかり騙されてのこのこと俺の跡をついてきた。
はじめは俺だって三橋をどうこうしてやろうなんてつもりはなかったんだ。

コイツが、喫茶店で頼んだパフェにしゃぶりついて、顔中生クリームだらけにしながら幸せそうに野球の話をしているのを聞いていたら…無償に俺の中の黒い炎が燻り出してどうしようもなくなっちまった。

コイツのせいで…!コイツのせいで…!コイツのせいで…!
俺は和さんともっと野球がしたかったんだ…。和さんだってもっと俺と野球がしたかったはずなのに…。

ただの八つ当たりであることはよくわかっていた。

でも俺は自分の理性を止めることができなかった。

三橋をさらい、部屋に閉じ込めて、犯し、監禁した。

俺一人で全部やったのだ。


「あっああ…」
ベッドに腰を降ろしてネクタイを緩めると、その振動で三橋が起きた。
「ごめん…起こしちゃった?」
俺は優しく三橋を抱き締めてやる。
「あああ…阿部君…阿部君…」
一昨日捕まえてきた時からコイツの口から発せられる鳴き声はこればかりだった。
「阿部君はいないんだよ。代わりに俺がいるから。それでいいだろ。」
「あああ阿部君…阿部君…あべっ…君…」
三橋は涙を流して鳴いた。俺は三橋の涙を舐めとってやる。
乱暴なことをしたのは、部屋に連れ込む前だけで、俺はガラス細工に触れるように優しく三橋を扱った。
縛っているのは三橋が暴れて逃げようとするからで、本当はそんなこと俺はしたくないんだ。

俺のいない間に三橋は手首の縄を無理に解こうとしたのか赤く痣のラインができていた。

可哀相に…。

自分でしでかしたことなのに俺は心の底からそう思った。
昨日三橋を抱いた。三橋が嫌がるので、少し手荒になってしまったが…三橋の体ははじめてではなかった。三橋の体はすでに男を知っていて、その相手があの阿部君とやらであることは簡単に想像できた。


俺はゆっくり三橋を押し倒す。

「三橋…君。セックスしようよ。全て忘れられるように気持ち良くしてあげるから。昨日のだって良かっただろ?」
「いや…嫌だぁ…あああ阿部君…阿部君…に会わせて」

三橋は泣きながら懇願する。
嫌だね。三橋の願いを俺が叶えることはないだろう。


コイツを抱いてわかったことが一つだけある。


俺は三橋が好きなのだ。奪われた未来とか…和さんとの野球とか…そんなもの…そんなもの…本当はどうでも良かった。西浦と戦ったあの日、俺は背番号1を背負ったコイツに心の底から惚れてしまって。あの日から俺はおかしくなってしまって。
ずっとずっと欲しくてたまらなかった…。三橋が…欲しくて…。


手に入らないものなら奪ってしまうしかないと…思ったんだ…。


「三橋君…好きだよ。君を絶対離さない…」

俺でなきゃ…駄目になるまで、俺は三橋を犯すだろう。




狂った夜に墜ちてゆく…


三橋をさらうにはまず三橋の言う海外がどこなのかを知らなければならない。三橋の居場所がわからなければ何もできない。無力なものだ。

「花井、三橋が転勤したって話し聞いてる?お前もこの間の同窓会行ったんだろ?」
「転勤?知らなねーなぁ。田島に聞けば?」
花井が肩をすくめてハンカチを寄越す。お茶を拭けということらしい。阿部はありがたくそのハンカチを頂くことにした。あいにくハンカチだのタオルだのをつねに携帯している性分ではない。

「田島?なんでだよ。」
「お前本当に何にも知らないのな。田島は今三橋と同じ会社だよ。」
「はあぁ?」
「俺にキレられても…」

花井の話によると三橋と田島は進学した大学が同じばかりか、会社まで同じらしい。しかもその会社と言うのは三橋のじーさんが経営している会社で……つまり三橋は次期社長候補である…そればかりか内気で小心者の三橋を見るに見兼ねた三橋のじーさんが、ちょうど三橋の家に遊びにきていた田島を痛く気に入り、三橋の付き人としてヘッドハンティングしたとかしなかったとか…。

(ありえねぇ…)

そんな事実知りたくなかった。阿部が三橋に会えない地獄の苦しみを味わっている間、田島はずっと三橋のそばにいたのだった。
いろいろあったに違いない。10年という時を思って阿部は心の底から泣きたくなった。

(でも三橋の付き人っつーからには田島も海外にいんのかな)


「な、花井。田島の連絡先教えてくれねーか?聞きたいこともあるし会いたいんだけど。」
「別にいいけど、会うのはしばらく無理だぞ。」
「なんで?田島も海外にいんの?」
「海外?やけにそこにこだわってんだな。田島は長期主張でしばらく大阪だってこの間わめいてたぞ。」
「……大阪?」


(大阪…か)


なるほど。ひょっとすると三橋の海外転勤なんて話は嘘かもしんねーな。ニューヨークだろうがロンドンだろうがニューカレドニアだろうが厚かましく押しかけてやろうと思ったもんだが…。そもそも三橋の英語力で海外転勤なんて無謀すぎる。飛ばしたところで役に立たないのは目に見えているし、次期社長候補が海外に永住なんてまずありえねぇ。


三橋なりの嘘。


そう考えたほうが自然だ。きっと嘘の真意は…俺に会いたくねぇんだ。俺を忘れたいと…そんなところか?




阿部は花井に田島の連絡先を聞き出して部署を飛び出した。表向きは営業に出てくると宣言したが一件も外回りをするつもりはない。まぁ今月の契約数は持ち前の口の旨さが功を奏して、すでに水谷の倍以上獲得しているし、大丈夫だろうと阿部は高を括る。

社を出たところで、携帯を取り出し例の番号にプッシュした。

三回のコールで懐かしい声が耳に響く。

「はーいっ!もしもし!」
「あ、田島か」
「……………なんだ誰かと思ったら阿部かよ」

声のトーンがいっきに低くなる。別段阿部は気にしない。昔から田島はこうだった。ひょっとすると嫌われているのかもしれない。どうでもいいことだが。

「なんだとはなんだよ。」
「で、要件は?」
「三橋の居場所、教えてくんねぇ?」
「……嫌だ」

田島の即答に少し阿部は戸惑いをおぼえた。

「なんでだ?減るもんじゃねーだろ」
「三橋と会って阿部はどうするつもりなんだよ。言っておくけど10年も三橋をほったらかしにしておいて、今更三橋が好きだとか言うんなら俺は阿部を許さない。」
「……………田島」
「阿部が誰と結婚しようと構いやしないけど、三橋はそれで泣いたんだ。俺はその場にいたからわかる。三橋の心をこれ以上縛るなら俺は阿部を許さない。」
「田島…!それは誤解だ」
「三橋がさ…」

小さくなる田島の声を聞き取ろうと阿部は携帯を強く耳に押し当てた。

「三橋が…遠くに行きたいって…言い出したんだ…。道端でふらりとお前に出会う可能性のある場所に、三橋はもういたくないんだよ。三橋には大事な仕事があるから海外なんて無理だ…だから俺が説得して……いいやこの話は…。とにかくもう三橋と関わらないでくれな。三橋は今が大事な次期なんだ。俺は三橋の支えになりたいんだ。」
「田島…それが…お前の仕事だから…か?」
「違うよ。」

ハッキリとした声で田島が言う。

「俺、三橋が好きなんだ。ゲンミツに、な。だからはっきり言うけど俺は阿部が嫌いだ。」

「…………。」


プツッと電話が切れた。

通話料と通話時間を記した携帯の画面が明るく光っている。





三橋、田島がさ…お前のこと好きなんだってさ。
お前はどーよ?
田島は俺なんかよりずっ長い間お前のそばにいたんだな。俺はそんなことちっとも知らなかったよ。
その長い時のなかで二人の間にはいろいろあったんじゃねーか?田島の気持ちがハッキリしてんだもん、きっとあったよな。

それでも俺が会いに行った時、お前は俺を選んでくれるか?


漠然とだけど不安なんだよ、三橋。




お前が俺を拒んだあの日、俺はお前を傷つけてでも連れて帰って、部屋の中に縛り付けておけば良かったと今本気で思った。

これが嫉妬ってやつか?

三橋、お前が逃げるのなら俺は地の果てまで追いかけてお前に会いにいくよ。


覚悟して待ってな。








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